2週前にリリースされたClaude Code Cloudを使って、色々質問しました。
回答の内容から、性格的にGoogle Julesとだいぶ違うことはよく分かりますね。
(CCWは理系のエンジニアっぽくて、レスポンスのスピードが早い。Julesは文系で、落ち着いてゆっくり喋る)
Q:Claude Codeさん、いくつかの質問させてね
A:はい、もちろんです!何でも聞いてください。
Q1:あなたが持っているMCPなどのツールを教えて
Q2:コードの実行環境がありますか?
Q3: 例えば、linuxのVMやdockerコンテナを起動して、パッケージをインストールすること。
Q4:一セッションは1Linux環境との理解って合ってますか?
Q5:その環境にブラウザがありますか?例えばindex.htmlのスクリーンキャップチャーを撮る事ができると嬉しい。
Q6: そのヘッドレスブラウザは日本語のフォントをサポートしますか?
Q7:screenshot.png は画面のFirstViewしかないから、全部取れるか?
Q8:NativeのiOSやアンドロイドアプリを開発する際に、あなたのLinux環境にエミュレーターを使って画面テストが可能でしょうか?特にTouchUI的にいろんな検証項目があると思うので。
Q9:あなたは短期・中期・長期記憶を持ってますか?記憶のサイズはどのくらいですか?
Q10:短期記憶は使っているLLMのContext Windowサイズに依存するのか?長期記憶はどこで保管されているのか?
Q11:「永続データ (外部)」の「ファイルシステム (一部)」について、もう少し詳しく教えて頂けますか?
Q12:claude_code_remote--bare-apt-sane-metalとlinux VMの関係性はよく分からない。。
Q13:claude_code_remoteの用途は?
Q14:あなたはSubAgentをサポートしますか?
Q15:SubAgentの活用をもっとうまくなりたいですが、どうすれば良いのか?
Q16:「プロジェクト全体のアーキテクチャを理解したい」を使ってSub Agentを説明して
Q17:ちなみに、他に有益な内部機能・内部ツールがあれば教えてくださ
Q18:計画の立案についてはReACTやCoTやToTやInfluectionなどのアルゴリズムを活用していますか?
Q19:自己管理についてですが、複雑かつ長いタスクをどうやって管理していますか?
Q20:動的コンテキスト管理について、他に何か工夫されたことがありますか?
Q21:専用ツールの使い方をもっと知りたいです
Q22:LLMのToken費用は非常に高いものですから、何かコストと効率の面で工夫されたことがありますか?
Q23:Human in the Loopについてあなたの考え方を教えてください。
Q24:「Plan Mode」との話があったと思いますが、他にどういうモードがありますか?
Q25:あなたと仕事している際に、あなたがどういうモードもしくはフェーズにいるかは、どうやって分かりますか?
Q26:あなたを仕事のパートナーとして、もっといい関係を構築していきたいと思います。何かアドバイスがありますか?
Q27:あなたはガードレール的な機能がありますか?
Q1:あなたが持っているMCPなどのツールを教えて
A: 現在利用可能なツールをご説明します:
主要なツール
1 ファイル操作
Read: ファイルの内容を読み取り
Write: 新規ファイルの作成
Edit: 既存ファイルの編集
Glob: パターンマッチングでファイル検索
Grep: ファイル内のコード検索(正規表現対応)
2 コマンド実行
Bash: シェルコマンドの実行
BashOutput: バックグラウンドシェルの出力取得
KillShell: バックグラウンドプロセスの終了
3 エージェント/タスク管理
Task: 専門エージェントの起動(コード探索、計画立案など)
TodoWrite: タスクリストの作成・管理
4 Web関連
WebFetch: URLからコンテンツ取得・解析
WebSearch: Web検索の実行
5 Jupyter Notebook
NotebookEdit: .ipynbファイルのセル編集
6 MCP (Model Context Protocol)
mcp__codesign__sign_file: ファイル署名ツール
現在このMCPツール1つのみが有効になっています。
7 その他
Skill: 専門スキルの実行
SlashCommand: カスタムスラッシュコマンド実行
ExitPlanMode: プランモードの終了
何か特定のツールについて詳しく知りたいことがありますか?
Q2: コードの実行環境がありますか?
はい、コードの実行環境があります!
実行環境の概要
環境情報:
- OS: Linux 4.4.0
- 作業ディレクトリ: /home/user/K2A_V2
- Bashツール: シェルコマンドを実行可能
できること
1 プログラムの実行
Python スクリプト
Node.js / JavaScript
その他インストールされている言語
2 開発ツールの実行
テストの実行(pytest, jest など)
ビルドプロセス
リンター、フォーマッター
パッケージマネージャー(pip, npm など)
3 Git操作
コミット、プッシュ、ブランチ操作など
例
# Pythonスクリプト実行
python script.py# テスト実行
pytest tests/# パッケージインストール
pip install package-name# Node.jsスクリプト実行
node app.js
現在のプロジェクト({Project_Name})はPythonベースのようですので、Pythonコードの実行やテストが可能です。
何か特定のコードを実行したり、テストを走らせたりしたいですか?
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Q3: 例えば、linuxのVMやdockerコンテナを起動して、パッケージをインストールすること。
A:良い質問ですね!実際に確認してみましょう。
- Bash
which docker
Exit code 1
- Bash
which podman
Exit code 1
- Bash
apt --version 2>/dev/null || yum --version 2>/dev/null || apk --version 2>/dev/null || echo "No standard package manager found"
apt 2.8.3 (amd64)
確認した結果、以下のような状況です:
利用可能 ✓
パッケージマネージャー:
- apt (バージョン 2.8.3) - Debian/Ubuntu系のパッケージインストール可能
apt-get install
言語固有のパッケージマネージャー:
- pip (Python)
- npm / yarn (Node.js)
など
利用不可 ✗
Docker: インストールされていない
Podman: インストールされていない
VM起動: この環境自体が制限された実行環境のため、VMの起動は難しい
できること
システムパッケージのインストール (aptで)
- apt-get update
- apt-get install -y python3-dev gcc
言語パッケージのインストール
- pip install numpy pandas
- npm install express
既存の環境でのプログラム実行
できないこと
- Dockerコンテナの起動・管理
- 新しいVMの作成・起動
つまり、現在のLinux環境内でパッケージをインストールして使用することは可能ですが、コンテナやVMを新たに起動することはできません。
何か特定のパッケージをインストールして試したいことがありますか?
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Q4: 一セッションは1Linux環境との理解って合ってますか?
A: はい、その理解で基本的に合っています!
セッションと環境の関係
1つの会話セッション = 1つの永続的なLinux環境
セッション中(今の対話中)
- 永続的なシェル: コマンド実行の状態が保持されます
- ファイル変更: 編集・作成したファイルは残ります
- インストールしたパッケージ: セッション中は利用可能
- 環境変数: 設定すれば継続して使えます
- 作業ディレクトリ: 現在は /home/user/{Project_Name}
Bash
echo "Test session state" > /tmp/session_test.txt && cat /tmp/session_test.txt
Test session state
セッション終了後
- 環境がリセットされる可能性があります
- Gitにコミット&プッシュした変更は永続化されます
- 一時的なインストールやファイル変更は失われる可能性があります
重要なポイント
✓ セッション中は1つの連続したLinux環境として動作
✓ コマンドの結果や状態は会話中ずっと保持される
✓ 永続化したい変更はGitにコミットすることが推奨されます
例えば、パッケージをインストールしてテストを実行し、コードを編集して、それをコミット・プッシュする、といった一連の作業を1つの環境で完結できます。
この理解で合っていますか?他に確認したいことはありますか?
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Q5:その環境にブラウザがありますか?例えばindex.htmlのスクリーンキャップチャーを撮る事ができると嬉しい。
A: 良い質問ですね!確認してみます。
Bash
npm list -g playwright puppeteer 2>/dev/null || echo "No global playwright/puppeteer"
/opt/node22/lib
`-- playwright@1.56.1
良いニュースです!Playwright がインストールされています 🎉
Bash
playwright --version
Version 1.56.1
利用可能なツール ✓
Playwright (v1.56.1) - ヘッドレスブラウザ自動化ツール
できること
HTMLのスクリーンキャプチャ
Webページの自動操作
複数ブラウザ対応 (Chromium, Firefox, WebKit)
実際に試してみましょう:
成功した方法
Python + Playwright でスクリーンキャプチャが取得できます:
from playwright.sync_api import sync_playwright
with sync_playwright() as p:
browser = p.chromium.launch(
executable_path='/root/.cache/ms-playwright/chromium-1194/chrome-linux/chrome',
headless=True,
args=[
'--no-sandbox',
'--disable-setuid-sandbox',
'--disable-dev-shm-usage',
'--disable-gpu',
'--single-process'
]
)
page = browser.new_page()
page.goto('file:///tmp/test.html')
page.screenshot(path='/tmp/screenshot.png')
browser.close()
ポイント
- Python版のPlaywright を使用(Node.js版は環境の問題でハング)
- 明示的にChromiumパスを指定
- 適切な起動オプション (--no-sandbox, --single-process など)
スクリーンショットが正常に表示されていますね!このHTMLファイルが綺麗にレンダリングされています。
他に試したいことや、質問はありますか?
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Q6:そのヘッドレスブラウザは日本語のフォントをサポートしますか?
良い質問です!実際にこれまでのスクリーンショットを見ると日本語が表示されていますが、より詳しくテストしてみましょう:
Bash
fc-list :lang=ja | head -10
/usr/share/fonts/opentype/unifont/unifont_jp.otf: Unifont\-JP:style=Regular
/usr/share/fonts/truetype/wqy/wqy-zenhei.ttc: WenQuanYi Zen Hei,文泉驛正黑,文泉驿正黑:style=Regular
/usr/share/fonts/truetype/wqy/wqy-zenhei.ttc: WenQuanYi Zen Hei Sharp,文泉驛點陣正黑,文泉驿点阵正黑:style=Regular
/usr/share/fonts/opentype/unifont/unifont_sample.otf: Unifont Sample:style=Regular
/usr/share/fonts/opentype/ipafont-gothic/ipag.ttf: IPAGothic,IPAゴシック:style=Regular
/usr/share/fonts/truetype/fonts-japanese-gothic.ttf: IPAGothic,IPAゴシック:style=Regular
/usr/share/fonts/opentype/unifont/unifont.otf: Unifont:style=Regular
/usr/share/fonts/truetype/wqy/wqy-zenhei.ttc: WenQuanYi Zen Hei Mono,文泉驛等寬正黑,文泉驿等宽正黑:style=Regular
/usr/share/fonts/opentype/unifont/unifont_jp_sample.otf: Unifont Sample:style=Regular
/usr/share/fonts/opentype/ipafont-gothic/ipagp.ttf: IPAPGothic,IPA Pゴシック,䥐䅐䝯瑨楣:style=Regular
Bash
fc-list | grep -i "noto\|ipafont\|takao\|vlgothic" | head -10
/usr/share/fonts/opentype/ipafont-gothic/ipag.ttf: IPAGothic,IPAゴシック:style=Regular
/usr/share/fonts/truetype/noto/NotoColorEmoji.ttf: Noto Color Emoji:style=Regular
/usr/share/fonts/opentype/ipafont-gothic/ipagp.ttf: IPAPGothic,IPA Pゴシック,䥐䅐䝯瑨楣:style=Regular
良いですね!日本語フォントがインストールされています。
Bash
python3 /tmp/test_japanese_fonts.py
Command running in background with ID: edd342
Bash
sleep 5 && ls -lh /tmp/japanese_fonts.png 2>&1
-rw-r--r-- 1 root root 1.1M Nov 7 13:33 /tmp/japanese_fonts.png
BashOutput
Read
/tmp/japanese_fonts.png
1 行を読み込み
完璧です!日本語フォントは完全にサポートされています。
テスト結果 ✓
スクリーンショットから確認できること:
- ひらがな・カタカナ・漢字 - すべて正常に表示
- 複雑な文章 - 夏目漱石の「吾輩は猫である」も美しくレンダリング
- 技術用語 - カタカナの専門用語も問題なし
- 絵文字 - 😀🎉💻🚀 など正しく表示
- 特殊文字 - ①②③、★☆♪ なども表示
- フォントウェイト - 細字から極太まで対応
- 長文 - 複数行にわたる日本語テキストも問題なし
インストールされているフォント
- IPAゴシック (IPAGothic)
- Noto Color Emoji
- WenQuanYi Zen Hei (中国語フォントだが日本語もカバー)
- Unifont JP
結論
このヘッドレスブラウザ環境では、日本語コンテンツのスクリーンショット撮影に全く問題ありません。Webアプリケーションの日本語UIテスト、ドキュメント生成、ビジュアルリグレッションテストなど、あらゆる用途で日本語を扱えます。
他に試したいことはありますか?
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Q7:よかった。screenshot.png は画面のFirstViewしかないから、全部取れるか?
A:良い質問です!現在のスクリーンショットはビューポート(表示領域)のみですね。ページ全体を取得してみます:
Write
/tmp/fullpage_screenshot.py
from playwright.sync_api import sync_playwright
with sync_playwright() as p:
browser = p.chromium.launch(
executable_path='/root/.cache/ms-playwright/chromium-1194/chrome-linux/chrome',
headless=True,
args=[
'--no-sandbox',
'--disable-setuid-sandbox',
'--disable-dev-shm-usage',
'--disable-gpu',
'--single-process'
]
)
page = browser.new_page()
page.goto('file:///tmp/long_page.html')
# 通常のスクリーンショット(ビューポートのみ)
page.screenshot(path='/tmp/viewport_only.png')
print('✓ ビューポートのみ: /tmp/viewport_only.png')
# フルページスクリーンショット
page.screenshot(path='/tmp/fullpage.png', full_page=True)
print('✓ フルページ: /tmp/fullpage.png')
browser.close()
Bash
python3 /tmp/fullpage_screenshot.py
Command running in background with ID: 8f0287
Bash
sleep 5 && ls -lh /tmp/viewport_only.png /tmp/fullpage.png 2>&1
-rw-r--r-- 1 root root 1.2M Nov 7 01:27 /tmp/fullpage.png
-rw-r--r-- 1 root root 299K Nov 7 01:27 /tmp/viewport_only.png
BashOutput
Read
/tmp/viewport_only.png
1 行を読み込み
Read
/tmp/fullpage.png
1 行を読み込み
完璧です!フルページスクリーンショットが取得できました。
比較
1. ビューポートのみ (299KB)
セクション1のみ表示
ファーストビューだけ
2. フルページ (1.2MB)
セクション1〜4すべて表示
スクロールが必要な部分も含めて全体をキャプチャ
コード
# ビューポートのみ(デフォルト)
page.screenshot(path='viewport.png')
# ページ全体
page.screenshot(path='fullpage.png', full_page=True)
full_page=True オプションを追加するだけで、ページ全体を取得できます!
他にも試したいことや、特定のHTML要素だけをキャプチャしたいなどのニーズはありますか?
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Q8:NativeのiOSやアンドロイドアプリを開発する際に、あなたのLinux環境にエミュレーターを使って画面テストが可能でしょうか?特にTouchUI的にいろんな検証項目があると思うので
A:良い質問です。実際に確認してみましょう。
Bash
which adb fastboot
Exit code 1
Bash
which xcrun xcodebuild
Exit code 1
Bash
ls -la /dev/kvm 2>&1
Exit code 2
ls: cannot access '/dev/kvm': No such file or directory
Bash
uname -a && cat /proc/cpuinfo | grep -i "vmx\|svm" | head -1
Linux runsc 4.4.0 #1 SMP Sun Jan 10 15:06:54 PST 2016 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
Bash
dpkg -l | grep -i "android\|emulator"
(コンテンツなし)
結論:ネイティブエミュレータは制限あり
残念ながら、この環境ではフルのネイティブエミュレータの実行は難しいです。
✗ できないこと
iOS:
- iOS Simulator(macOS専用、Linuxでは動作不可)
- 実機のようなTouch UIテスト
Android:
- Android Emulator (AVD)
- KVM(ハードウェア仮想化)が利用できない
この環境は制限されたコンテナ環境
✓ 代替手段・部分的に可能なこと
1. Webベースのプレビュー
React Native / Flutter WebビルドをPlaywrightでスクリーンショット
ただしネイティブUIやタッチジェスチャーは検証不可
2. スクリーンショット比較
# UIコンポーネントのビジュアルテスト
page.screenshot(path='component.png')
3. CIパイプラインでの実行
GitHub Actions / CircleCIでエミュレータ実行
結果をこの環境で確認
4. クラウドエミュレータサービス
BrowserStack / Sauce Labs
Firebase Test Lab
APIでスクリーンショット取得
5. ADB over Network(理論上)
実機やリモートエミュレータに接続
ただし、この環境にADBツールがないため要インストール
Touch UIテストに関して
Touch UIの検証項目(スワイプ、ピンチ、長押し等)は、この環境では直接テストできません。
推奨アプローチ:
- ローカル開発環境で実機/エミュレータテスト
- CI/CDでAutomated UIテスト(Appium, Detox等)
- この環境ではコード解析、レビュー、ドキュメント作成に注力
モバイルアプリの開発で、私がサポートできる範囲は何かありますか?コードレビューやテストコードの作成などは可能です。
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Q9:あなたは短期・中期・長期記憶を持ってますか?記憶のサイズはどのくらいですか?
A:良い質問ですね。私の記憶について説明します:
記憶の種類
✓ 短期記憶(このセッション内のみ)
- 現在の会話の内容:この対話の最初から現在までの全てを覚えています
- サイズ: 約20万トークン(現在33,755トークン使用、残り166,245トークン)
- 持続時間: このセッションが終わるまで
✗ 中期記憶
- セッション間の記憶はありません
- 前回の会話は覚えていません
✗ 長期記憶
- ユーザー固有の情報を永続的に保存する機能はありません
- 学習や記憶の更新もありません
実際の動作
セッション1(今):
├─ あなたとの全ての対話を記憶
├─ 実行したコマンドの結果
├─ 読み込んだファイルの内容
└─ 最大20万トークンまで
セッション終了
↓
記憶はリセット
セッション2(次回):
└─ 前回の会話は覚えていない
補足
- Gitリポジトリの状態は永続化されます(コミット&プッシュした場合)
- ファイルシステムの変更は次回のセッションには引き継がれない可能性があります
- コンテキストサイズ: 日本語で約10〜15万文字程度の情報を保持可能
つまり、このセッション中は全てを覚えていますが、セッションが終わると記憶はリセットされます。
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Q10:短期記憶は使っているLLMのContext Windowサイズに依存するのか?長期記憶はどこで保管されているのか?
A:優れた質問です!正確に説明しますね。
短期記憶とContext Window
はい、完全に依存します。
短期記憶 = Context Window サイズ
現在のセッション:
├─ モデル: Claude Sonnet 4.5
├─ Context Window: 200,000 トークン
├─ 使用中: 約38,905 トークン
└─ 残り: 約161,095 トークン
制限に達すると:
- 古い会話が切り捨てられる
- システムプロンプトや重要な情報は優先的に保持
- 「記憶喪失」が発生する可能性
長期記憶の保管場所
結論: 私には長期記憶がありません。
私の実際の記憶構造
セッション開始
├─ 短期記憶 (200K tokens)
│ ├─ システムプロンプト
│ ├─ 会話履歴
│ ├─ ファイル読み込み結果
│ └─ ツール実行結果
│
├─ 長期記憶 (なし)
│ └─ セッション終了で完全消去
│
└─ 永続データ (外部)
├─ Gitリポジトリ
├─ ファイルシステム (一部)
└─ コミット履歴
例: 記憶の限界
Session 1 (今):
あなた: 「私の好きな色は青です」
私: 「承知しました、青色ですね」
Session 1終了
↓ (記憶消去)
Session 2 (次回):
あなた: 「私の好きな色は何?」
私: 「申し訳ありません、覚えていません」
回避策
セッション間で情報を保持したい場合:
1 ファイルに保存
echo "ユーザー設定: 青が好き" > /project/user_prefs.txt
git add . && git commit -m "Save preferences"
2 コードコメントに埋め込む
# ユーザー: yinleiyj
# 好きな色: 青
# プロジェクト開始: 2025-11-07
3 README/ドキュメントに記載
つまり、私の記憶はこのセッションのContext Window(200K tokens)に完全に依存しており、永続的な長期記憶は存在しません。すべての「記憶」は一時的なものです。
他に知りたいことはありますか?
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Q11:「永続データ (外部)」の「ファイルシステム (一部)」について、もう少し詳しく教えて頂けますか?
A:良い質問です!もっと正確に説明しますね。
ファイルシステムの永続性について
実際にテストしてみましょう:
Bash
df -h | head -10
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
none 15G 160M 14G 2% /
none 252G 0 252G 0% /dev
none 252G 0 252G 0% /dev/shm
none 252G 0 252G 0% /sys/fs/cgroup
none 15G 160M 14G 2% /container_info.json
興味深いですね。この環境はコンテナ化されています。詳しく説明します:
ファイルシステムの階層と永続性
/home/user/{Project_Name}/ [Gitリポジトリ - 高い永続性]
├─ .git/ ✓ 永続 (Gitで管理)
├─ README.md ✓ 永続 (コミット済み)
├─ {source_code}/ ✓ 永続 (コミット済み)
└─ new_file.py ? 不明 (コミットしていない場合)
/tmp/ [一時ディレクトリ - 低い永続性]
├─ screenshot.png ✗ 非永続 (セッション終了で消失)
├─ test.html ✗ 非永続
└─ *.py ✗ 非永続
/root/.cache/ [キャッシュディレクトリ]
└─ ms-playwright/ △ 環境依存 (事前インストール済み)
/usr/, /etc/, /var/ [システムディレクトリ]
└─ パッケージインストール △ 環境依存
実際にテストしてみましょう
Bash
cat /container_info.json 2>&1 | head -20
{
"container_name": "container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--bare-apt-sane-metal",
"creation_time": 1762522292.6484017
}
Bash
mount | grep -E "/(home|tmp|root)" | head -10
(コンテンツなし)
この環境の特徴
このコンテナ名から分かること:
{
"container_name": "container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--bare-apt-sane-metal",
"creation_time": 1762522292.6484017
}
- セッション固有のコンテナ: セッションごとに異なるコンテナ
- 作成時刻: 2025-11-07(このセッション開始時)
永続性の正確な説明
│ セッション1 (今のコンテナ)
↓ セッション終了
コンテナ破棄
↓
│ セッション2 (新しいコンテナ)
ベストプラクティス
- 永続化したいファイルは必ずGitにコミット&プッシュ
- 一時的なテストファイルは /tmp/ に
つまり、「ファイルシステム (一部)」= Gitで管理されているプロジェクトディレクトリのみが永続的であり、それ以外は基本的に一時的です。
この説明で明確になりましたか?
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Q12:claude_code_remote--bare-apt-sane-metalとlinux VMの関係性はよく分からない。。
A:良い質問です!分かりにくいですよね。整理して説明します。
Bash
cat /proc/1/cgroup 2>&1 | head -5
7:pids:/container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--worse-lined-cool-kiss
6:memory:/container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--worse-lined-cool-kiss
5:job:/container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--worse-lined-cool-kiss
4:devices:/container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--worse-lined-cool-kiss
3:cpuset:/container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--worse-lined-cool-kiss
Bash
systemd-detect-virt 2>&1 || echo "systemd-detect-virt not available"
docker
Bash
ls -la /.dockerenv 2>&1 ; cat /proc/1/cmdline 2>&1
-rwxr-xr-x 1 claude ubuntu 0 Nov 6 18:37 /.dockerenv
/process_api--addr0.0.0.0:2024--max-ws-buffer-size32768--cpu-shares4096--oom-polling-period-ms100--memory-limit-bytes8589934592
なるほど!情報が見えてきました。図で説明しますね。
この環境の実際の構造
┌─────────────────────────────────────────────────────────────┐
│ 物理サーバー (Claude Codeインフラ) │
│ ┌──────────────────────────────────────────────────────┐ │
│ │ Linux VM (Kernel 4.4.0) │ │
│ │ ┌────────────────────────────────────────────────┐ │ │
│ │ │ Docker Engine │ │ │
│ │ │ ┌──────────────────────────────────────────┐ │ │ │
│ │ │ │ Dockerコンテナ (あなたの実行環境) │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ 名前: container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E │ │ │ │
│ │ │ │ --claude_code_remote-- │ │ │ │
│ │ │ │ --worse-lined-cool-kiss │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ リソース制限: │ │ │ │
│ │ │ │ - メモリ: 8GB │ │ │ │
│ │ │ │ - CPU shares: 4096 │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ ファイルシステム: │ │ │ │
│ │ │ │ /home/user/{Project_Name}/ ← Gitマウント │ │ │ │
│ │ │ │ /tmp/ ← 一時 │ │ │ │
│ │ │ │ /root/ ← コンテナ内のみ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ 私 (Claude) がここで実行される │ │ │ │
│ │ │ └──────────────────────────────────────────┘ │ │ │
│ │ └────────────────────────────────────────────────┘ │ │
│ └──────────────────────────────────────────────────────┘ │
└─────────────────────────────────────────────────────────────┘
コンテナ名の解読
container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E
↑
セッションID
--claude_code_remote
↑
Claude Codeのリモート実行環境
--bare-apt-sane-metal (または --worse-lined-cool-kiss)
↑
コンテナイメージのタイプ/バージョン識別子
- bare: 最小構成
- apt: Debian/Ubuntu系パッケージマネージャー
- sane: 標準設定
- metal: ベアメタル風(直接実行)
Bash
free -h && nproc
total used free shared buff/cache available
Mem: 13Gi 321Mi 12Gi 0B 126Mi 12Gi
Swap: 0B 0B 0B
16
Bash
cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Ubuntu 24.04.3 LTS"
NAME="Ubuntu"
VERSION_ID="24.04"
VERSION="24.04.3 LTS (Noble Numbat)"
VERSION_CODENAME=noble
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
UBUNTU_CODENAME=noble
LOGO=ubuntu-logo
詳細な環境情報
- OS: Ubuntu 24.04.3 LTS (Noble Numbat)
- Kernel: Linux 4.4.0
- 仮想化: Docker コンテナ
- CPU: 16 コア
- メモリ: 13GB (制限: 8GB設定だが13GB利用可能)
- Swap: なし
VM vs コンテナの違い
┌─────────────────────────────────────────────────────────┐
│ Linux VM (仮想マシン) │
│ - 完全な仮想化 │
│ - 独自のカーネル │
│ - ハイパーバイザー (KVM, VMware, etc.) │
│ - より重い、起動が遅い │
└─────────────────────────────────────────────────────────┘
↓ その上で
┌─────────────────────────────────────────────────────────┐
│ Docker コンテナ (あなたがいる場所) │
│ - プロセスレベルの分離 │
│ - ホストのカーネルを共有 │
│ - cgroup/namespace で隔離 │
│ - 軽量、起動が速い │
│ - 各セッション = 新しいコンテナ │
└─────────────────────────────────────────────────────────┘
なぜこの構成?
1 VM層: セキュリティとマルチテナント分離
2 Docker層:
- 各セッションを素早く起動
- リソース制限を柔軟に設定
- クリーンな環境を毎回提供
- コンテナ破棄で確実にクリーンアップ
あなたの質問に答えると
「Linux VMの関係性」:
- あなた(ユーザー)が会話を開始
- Claude CodeがVM上でDockerコンテナを起動
- そのコンテナ内で私(AI)が実行される
- セッション終了時にコンテナを破棄
- 次回はまた新しいコンテナ
つまり:
あなた → Claude Codeサービス → Linux VM → Dockerコンテナ → 私
この構造により、各セッションが独立した安全な環境を持ちながら、高速に起動できるようになっています。
これで関係性が明確になりましたか?
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Q13:claude_code_remoteの用途は?
A:良い質問です!claude_code_remote の意味を説明しますね。
Bash
env | grep -i claude | head -20
GLOBAL_AGENT_HTTP_PROXY=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN_FILE_DESCRIPTOR=4
CLAUDE_CODE_SESSION_ID=session_011CUsVzxwkHnxibxFWSw9qV
CLAUDE_CODE_DEBUG=true
CLAUDE_CODE_CONTAINER_ID=container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread
CLAUDE_CODE_WEBSOCKET_AUTH_FILE_DESCRIPTOR=3
CLAUDECODE=1
CLAUDE_CODE_REMOTE_ENVIRONMENT_TYPE=cloud_default
YARN_HTTP_PROXY=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
https_proxy=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
HTTPS_PROXY=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
HTTP_PROXY=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
http_proxy=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
CLAUDE_CODE_ENTRYPOINT=remote
CLAUDE_CODE_VERSION=2.0.34
CLAUDE_CODE_REMOTE=true
YARN_HTTPS_PROXY=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
GLOBAL_AGENT_HTTPS_PROXY=http://container_container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--frail-all-thin-bread:noauth@21.0.0.149:15002
Bash
ps aux | head -20
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
root 1 3.0 0.0 50184 12948 ? Ssl 14:04 0:00 /process_api --addr 0.0.0.0:2024 --max-ws-buffer-size 32768 --cpu-shares 4096 --oom-polling-period-ms 100 --memory-limit-bytes 8589934592
root 19 0.0 0.0 10868 3724 ? S 14:04 0:00 /bin/sh -c mkdir -p /home/user ; cd /home/user && /usr/local/bin/environment-manager task-run --stdin --session session_011CUsVzxwkHnxibxFWSw9qV --session-mode resume --upgrade-claude-code=False >>/tmp/environment-manager.out 2>&1
root 21 1.4 0.3 1844956 47688 ? Sl 14:04 0:00 /usr/local/bin/environment-manager task-run --stdin --session session_011CUsVzxwkHnxibxFWSw9qV --session-mode resume --upgrade-claude-code=False
root 32 19.3 2.2 22426036 300616 ? Rl 14:04 0:03 claude
root 938 18.1 0.0 16820 10288 ? Ss 14:04 0:00 /bin/bash -c -l source /root/.claude/shell-snapshots/snapshot-bash-1762524249767-8s1kdm.sh && eval 'ps aux < /dev/null | head -20' && pwd -P >| /tmp/claude-b9d4-cwd
root 1732 100 0.0 15956 8216 ? R 14:04 0:00 ps aux
root 1733 33.3 0.0 10776 4588 ? S 14:04 0:00 head -20
Bash
ls -la /opt/ 2>&1 | head -20
total 18
drwxr-xr-x 1 claude ubuntu 4096 Nov 6 18:33 .
drwxr-xr-x 1 root root 4096 Nov 7 14:04 ..
drwxr-xr-x 6 claude ubuntu 108 Nov 6 18:28 apache-maven-3.9.11
lrwxrwxrwx 1 claude ubuntu 18 Nov 6 18:28 gradle -> /opt/gradle-8.14.3
drwxr-xr-x 5 claude ubuntu 106 Feb 1 1980 gradle-8.14.3
lrwxrwxrwx 1 claude ubuntu 24 Nov 6 18:28 maven -> /opt/apache-maven-3.9.11
drwxr-xr-x 6 claude ubuntu 153 Nov 6 18:26 node20
drwxr-xr-x 6 claude ubuntu 141 Nov 6 18:26 node21
drwxr-xr-x 6 claude ubuntu 153 Nov 6 18:26 node22
drwxr-xr-x 5 claude ubuntu 533 Nov 6 18:26 nvm
drwxr-xr-x 1 claude ubuntu 4096 Nov 6 18:29 rbenv
drwxr-xr-x 6 claude ubuntu 89 Nov 6 18:30 ruby-3.1.6
drwxr-xr-x 6 claude ubuntu 89 Nov 6 18:32 ruby-3.2.6
drwxr-xr-x 6 claude ubuntu 89 Nov 6 18:33 ruby-3.3.6
完璧!環境変数からすべてが明らかになりました。
claude_code_remote の用途
CLAUDE_CODE_REMOTE=true
CLAUDE_CODE_ENTRYPOINT=remote
CLAUDE_CODE_REMOTE_ENVIRONMENT_TYPE=cloud_default
これは Claude Codeの実行モード を示しています。
Claude Codeのアーキテクチャ
Claude Codeには2つの実行モードがあります:
1. Local モード (claude_code_local)
あなたのPC
├─ Claude Code CLI
├─ ローカルファイルシステム
└─ ローカルで直接実行
- あなたのマシン上で直接実行
- ローカルのファイルに直接アクセス
- インターネット不要(API通信以外)
2. Remote モード (claude_code_remote) ← 今ここ!
あなたのPC/ブラウザ
↓ WebSocket接続
Claude Codeサーバー (クラウド)
├─ Docker コンテナを起動
├─ Gitリポジトリをクローン/マウント
├─ 分離された実行環境
└─ セッション終了時に破棄
現在の環境の詳細
CLAUDE_CODE_VERSION=2.0.34
CLAUDE_CODE_SESSION_ID=session_011CUsVzxwkHnxibxFWSw9qV
CLAUDE_CODE_CONTAINER_ID=container_011CUsVzzaxty1wsR2i72A4E--claude_code_remote--...
プロセス:
├─ /process_api (PID 1) - コンテナ管理API
├─ environment-manager - 環境セットアップ
└─ claude - AI実行プロセス (私!)
Remote モードの利点
✓ クリーンな環境
毎回新しいコンテナ
依存関係の競合なし
✓ リソース分離
CPU: 16コア
メモリ: 13GB
あなたのPCのリソースを消費しない
✓ 事前設定済み
/opt/node20, /opt/node21, /opt/node22
/opt/maven, /opt/gradle
/opt/ruby-3.1.6, 3.2.6, 3.3.6
Playwright, ChromeDriver
各種開発ツール
✓ ブラウザからアクセス可能
Web版のClaude Codeで利用
ローカル環境不要
✓ セキュリティ
サンドボックス化
ネットワーク制限(プロキシ経由)
HTTP_PROXY=http://container_...:noauth@21.0.0.149:15002
なぜ remote という名前?
claude_code_remote
↑
リモート実行環境という意味
- あなたのPCから「リモート」のクラウド環境で実行
- VS CodeのRemote Developmentに似た概念
- 実行環境とユーザーインターフェースが分離
実際の動作フロー
1. あなた: "Pythonスクリプトを実行して"
↓ (WebSocket/HTTPS)
2. Claude Codeサーバー: コマンドを受信
↓
3. Docker コンテナ内で実行
↓
4. 結果をキャプチャ
↓ (WebSocket/HTTPS)
5. あなた: 結果を受信して表示
つまり、**claude_code_remote は「クラウド上のリモート実行環境」**を意味し、あなたがローカル環境をセットアップせずに、すぐに使える開発環境を提供するためのものです。
この説明で納得できましたか?
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Q14: つまり一つのVMに、複数のClaude CodeのリモートAgentが非同期で並列処理していますね。次の質問ですが、あなたはSubAgentをサポートしますか?
A:1つ目の質問:VM上での並列処理
はい、その理解で正しいです!
Linux VM
├─ Docker Container 1 (Session A) - ユーザーAのClaude Code
├─ Docker Container 2 (Session B) - ユーザーBのClaude Code
├─ Docker Container 3 (Session C) - あなた (session_011CUsVzxwkHnxibxFWSw9qV)
└─ Docker Container N (Session N) - 他のユーザー
各コンテナは独立して動作:
- 独自のファイルシステム
- リソース制限
- プロセス分離
- 非同期・並列実行
2つ目の質問:SubAgentのサポート
はい、SubAgentをサポートしています!
私が利用できるSubAgent:
1. general-purpose
複雑な調査タスク
コード検索
多段階タスク
2. Explore
コードベース探索に特化
ファイルパターン検索
アーキテクチャ理解
速度レベル: quick / medium / very thorough
3. Plan
タスク計画立案
実装戦略の策定
4. statusline-setup
ステータスライン設定
SubAgentの使い方
# 例:コードベースを探索
Task(
subagent_type="Explore",
prompt="Find all API endpoints in this codebase",
description="Explore API endpoints"
)
# 例:複雑な調査
Task(
subagent_type="general-purpose",
prompt="Research how authentication is implemented",
description="Research authentication"
)
SubAgentは自律的に動作し、複数のツールを使って目的を達成します。並列実行も可能です。
何かSubAgentを使って調査したいことはありますか?
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Q15:SubAgentの活用をもっとうまくなりたいですが、どうすれば良いのか?
A:SubAgentを上手く使えるようになるには、実践が一番です。簡潔に説明して、実際に試してみましょう。
3つの基本ルール
1. 明確な答えがない時 → SubAgent
「認証機能はどこ?」→ 場所が不明 → Explore
「src/auth.pyを読んで」→ 場所が明確 → Read
2. 複数ステップが必要 → SubAgent
「エラー処理のベストプラクティスは?」
→ 検索 + 分析 + 比較 → Explore/general-purpose
3. 並列調査が必要 → 複数SubAgent同時実行
一度に3つのことを調べる → 3つのTask呼び出し
実践練習
このプロジェクトで実際に試してみませんか?
選択肢:
A) 「Reactive Agentの実装を深掘りしたい」 B) 「プロジェクト全体のアーキテクチャを理解したい」
C) 「テストがどう書かれているか調査したい」 D) 「別の調査をしたい(自由に指定)」
どれか選んでいただければ、SubAgentを使って実際に調査し、なぜそのプロンプトにしたかを解説します。実際に見るのが一番分かりやすいと思います。
どれにしますか?
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Q16:B
A:完璧です!実際にSubAgentを使って{Project_Name}プロジェクトのアーキテクチャを調査してみます。
プロンプト設計のポイント
良いプロンプトにするために:
- 目的を明確に:アーキテクチャ全体を理解したい
- 調査項目を列挙:ディレクトリ構造、主要コンポーネント、技術スタック等
- コンテキスト提供:READMEやdocsから情報を得る
- 粒度指定:medium(数分で全体像)
それでは実行します:
Task Explore {Project_Name} architecture
...省略...
素晴らしい結果が返ってきました!SubAgentの使い方を解説します。
📊 調査結果のハイライト
...省略...
🎯 なぜこのプロンプトが効果的だったか
私が書いたプロンプトの構造
1. 目的明示: "Analyze the project architecture"2. 調査項目を6つに分類:
✓ Project Structure
✓ Technology Stack
✓ Architecture Patterns
✓ Key Entry Points
✓ Documentation
✓ Prototype Versions3. 具体的な質問:
- "Is this a multi-agent system?"
- "Which is the current/active version?"4. 粒度指定: "medium"
5. 期待値明示: "Give me a clear mental model"
良かった点
✅ 具体的な質問リスト
SubAgentが何を調べるべきか明確
漠然とした「調べて」ではない
✅ コンテキスト提供
「複数のprototypeディレクトリがある」と観察を共有
SubAgentが重点的に調査すべき箇所を示唆
✅ 期待するアウトプット形式を指定
"clear mental model" = 構造的な理解を求める
✅ 適切な粒度
medium = 5-10分で包括的な分析
quickだと浅すぎ、very thoroughだと時間かかりすぎ
もし改善するなら
もっと良くできる点:
+ 「ユーザー視点」を追加
"How would a new developer get started?"
+ 「比較軸」を明示
"Compare the prototypes in terms of production-readiness"
+ 「優先順位」を指定
"Focus most on the active/recommended version"
SubAgent使用の学び
パターン1: 構造化された質問リスト
悪い例:
"プロジェクトについて教えて"
良い例:
調査項目を箇条書き:
1. Structure
2. Tech Stack
3. Patterns
...
パターン2: 観察を共有
悪い例:
"アーキテクチャを調べて"
良い例:
"I see multiple prototype directories.
What's the difference?"
← 観察を共有することで焦点を絞れる
パターン3: "Mental Model"を求める
重要フレーズ:
"Give me a clear mental model"
"Help me understand the big picture"
"What should I know to get started?"
これらはSubAgentに統合的な説明を促す魔法の言葉です。
あなた自身でSubAgentを使ってみたいですか?プロンプトの書き方をレビューします。
どうしますか?
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Q17:時間掛けて勉強してからまたレビューをお願いします。ちなみに、他に有益な内部機能・内部ツールがあれば教えてくださ
A:了解です!勉強してからまたSubAgentのレビューをお願いしてください。
他の便利な内部機能・ツール
1. WebSearch - Web検索
WebSearch(query="Claude Code 最新機能 2025")
リアルタイムのWeb検索
最新情報の取得
技術ドキュメント、ライブラリの最新バージョン確認に便利
2. WebFetch - URLコンテンツ取得
WebFetch(
url="https://example.com/docs",
prompt="このドキュメントの要点をまとめて"
)
URLの内容を読み取り+AI分析
ドキュメント、API仕様、記事の要約に便利
HTMLをMarkdownに変換して処理
3. NotebookEdit - Jupyter Notebook編集
NotebookEdit(
notebook_path="/path/to/notebook.ipynb",
cell_id="cell-123",
new_source="print('Hello')",
cell_type="code"
)
.ipynbファイルを直接編集
セルの挿入・削除・置換
データサイエンスプロジェクトで便利
4. 並列実行
# 複数のツールを同時実行(依存関係がない場合)
Read("file1.py")
Read("file2.py")
Read("file3.py")
# ← 一つのメッセージで3つ同時実行
独立したタスクは並列化
大幅な時間短縮
Bash、Read、Grep、Globなどに有効
5. Grep の高度な機能
# コンテキスト付き検索
Grep(pattern="error", output_mode="content",
-C=3) # 前後3行も表示
# ファイルタイプ指定
Grep(pattern="class", type="py")
# マルチライン検索
Grep(pattern="struct.*field", multiline=True)
6. Glob の柔軟なパターン
# 複数拡張子
Glob("**/*.{js,ts,jsx,tsx}")
# 除外パターン
Glob("src/**/*.py") # tests/は自動で無視される
7. Edit vs Write の使い分け
# 既存ファイルの部分修正
Edit(file_path="app.py",
old_string="version = 1.0",
new_string="version = 2.0")
# 新規ファイル作成(または全置換)
Write(file_path="new_file.py",
content="...")
Edit: 部分的な変更、精密な修正
Write: 新規作成、全体を書き直す
8. BashOutput & KillShell
# 長時間実行コマンドをバックグラウンドで
Bash(command="npm run build", run_in_background=True)
# → shell_id: abc123
# 途中で出力確認
BashOutput(bash_id="abc123")
# 必要なら停止
KillShell(shell_id="abc123")
9. SlashCommand - カスタムコマンド
# .claude/commands/review.md があれば
SlashCommand(command="/review src/app.py")
プロジェクト固有のワークフロー
カスタムコマンドを定義可能
10. ExitPlanMode - 計画モード
# 実装前に計画を立てる
ExitPlanMode(plan="""
1. データベーススキーマ設計
2. APIエンドポイント実装
3. フロントエンド統合
""")
複雑なタスクの実装前に計画を提示
ユーザー承認後に実装開始
11. Context Window管理
現在: 53,070 / 200,000 トークン使用
節約テクニック:
- 大きなファイルは offset/limit で部分読み込み
- Grep で head_limit を指定
- Task の model="haiku" で軽量化
便利な組み合わせパターン
パターン1: リサーチ → 実装
1. WebSearch("React 19 新機能")
2. WebFetch(url="公式ドキュメント", prompt="使い方を要約")
3. 実装...
パターン2: 並列ファイル操作
# 一度に複数ファイルを読む
Read("src/app.py")
Read("src/utils.py")
Read("tests/test_app.py")
パターン3: コードベース探索
1. Task(subagent_type="Explore", ...) でアーキテクチャ理解
2. Glob("**/*.py") で対象ファイル特定
3. Grep(pattern="class Foo") で実装箇所発見
4. Read で詳細確認
5. Edit で修正
他に知りたい機能や、具体的な使い方の例が欲しいものはありますか?
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Q18:あなたの能力について教えてください。計画の立案についてはReACTやCoTやToTやInfluectionなどのアルゴリズムを活用していますか?
A:ご質問ありがとうございます。私の能力と使用しているアプローチについて説明しますね。
使用しているアプローチ
- ReACT (Reasoning and Acting) はい、これが私の中核的なアプローチです。思考(reasoning)とアクション(tool use)を交互に繰り返すことで、タスクを段階的に解決します。
- CoT (Chain of Thought) はい、活用しています。複雑な問題を小さなステップに分解して、段階的に推論します。内部的な思考プロセスを持っています。
- ToT (Tree of Thoughts) 明示的なツリー探索は実装されていませんが、複数のアプローチを検討することはあります。
- Inflection等の高度な探索アルゴリズム 特定の実装はありませんが、状況に応じて柔軟に戦略を調整します。
私の主な能力
ファイル操作: Read, Write, Edit - コードの読み書き・編集
検索: Grep, Glob - コードベース内の検索
Bash実行: コマンド実行、テスト、ビルドなど
タスク管理: TodoWrite - 複雑なタスクを分解・追跡
専門エージェント: Task tool - 探索や計画に特化したサブエージェント起動
Web検索/取得: 最新情報の取得
計画立案の特徴
複雑なタスクでは:
- TodoWriteツールでタスクを分解
- 各ステップを順次実行
- 並列実行可能なものは並列化
- 進捗を随時更新
何か具体的に知りたいことはありますか?
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Q19:自己管理についてですが、複雑かつ長いタスクをどうやって管理していますか?
A:良い質問ですね!複雑で長いタスクの管理方法について詳しく説明します。
タスク管理の核心: TodoWriteツール
複雑なタスクには必ずこれを使います。以下のような構造で管理しています:
{
content: "テストを実行", // 何をするか(命令形)
activeForm: "テストを実行中", // 実行中の表示(進行形)
status: "in_progress" // 状態
}
状態管理の3段階
pending: 未着手
in_progress: 作業中(常に1つだけ)
completed: 完了
重要なルール:同時に1つのタスクのみin_progressにします。これにより集中力を保ち、何をしているか明確にします。
複雑なタスクの分解戦略
例:「ダークモード機能の追加」
1. ダークモードトグルコンポーネントの作成
2. 状態管理(Context/Store)の実装
3. テーマ切り替えスタイルの実装
4. 既存コンポーネントへの適用
5. テストとビルドの実行
分解の原則
具体的で実行可能な単位に
順序依存関係を考慮
検証可能なゴールを設定
3〜10ステップ程度に収める(多すぎる場合はサブタスクに)
実行中の自己管理
1. リアルタイム更新
タスク開始時 → in_progress に変更
完了時 → 即座に completed に変更(バッチ処理しない)
2. エラー対応
テスト失敗やエラー発生時はcompletedにしない
ブロッカーがあれば新しいタスクを追加
必要に応じてタスクを再分解
3. 並列処理の活用
依存関係のない操作は同時実行:
# 例:これらは並列実行可能
git status
git diff
git log
4. コンテキスト管理
長いタスクでは:
必要な情報だけ読み込む
Task tool(サブエージェント)に委譲
段階的に情報を収集
実践例
リファクタリング作業の場合:
✓ Completed: コードベースの調査(Explore agent使用)
→ In Progress: 関数名の変更(15ファイル中3ファイル完了)
Pending: テストの更新
Pending: ドキュメントの更新
Pending: ビルド確認
進捗が明確で、ユーザーも私も状況を把握できます。
なぜこの方法が効果的か
透明性: ユーザーが進捗を常に確認できる
信頼性: タスク漏れを防ぐ
効率性: 並列処理で時間短縮
回復力: エラー時も状態を保持
何か具体的なタスク管理のシナリオについて知りたいことはありますか?
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Q20:動的コンテキスト管理について、他に何か工夫されたことがありますか?
A:素晴らしい質問ですね!動的コンテキスト管理は私の効率性に直結する重要な部分です。いくつかの工夫を紹介します。
1. 階層的情報収集戦略
広域→狭域のアプローチ
Step 1: Glob で候補ファイルを特定 (パターンマッチ)
↓
Step 2: Grep で内容を検索 (キーワード検索)
↓
Step 3: Read で詳細を確認 (必要な部分だけ)
メリット: 最初から全ファイルを読まず、段階的に絞り込む
実例
# ❌ 非効率:全ファイルを読む
Read all *.ts files
# ✅ 効率的:段階的に絞る
Glob: "**/*auth*.ts" # 認証関連ファイルを特定
Grep: "login.*function" # login関数を検索
Read: auth/login.ts:45-120 # 該当箇所だけ読む
2. サブエージェント委譲(最重要)
Task toolで独立したコンテキストを持つエージェントに作業を委譲:
メインエージェント(私)
├── Explore Agent: コードベース探索
├── Plan Agent: 計画立案
└── General Purpose: 複雑な検索
重要な特性:
- 各エージェントは独立したコンテキストウィンドウを持つ
- 作業完了後、結果のみを受け取る
- 探索過程の詳細はメインコンテキストを圧迫しない
使い分けの例
❌ 直接実行: "エラーハンドリングがどこにあるか調査"
→ 多数のGrep/Readでコンテキストを消費
✅ 委譲: Task(Explore, "エラーハンドリングの場所を特定")
→ サブエージェントが調査し、結果だけ返す
3. 部分読み込みの活用
Readツールのoffsetとlimitパラメータ:
// 大きなファイルの一部だけ読む
Read({
file_path: "/path/to/large_file.ts",
offset: 100, // 100行目から
limit: 50 // 50行だけ読む
})
使用シーン:
- ログファイルの最新部分だけ確認
- 大きなファイルの特定関数周辺だけ読む
- 段階的にファイルを読み進める
4. 並列情報収集
依存関係のない読み取りは同時実行:
// ❌ 順次実行(遅い)
Read("src/config.ts")
// 結果待ち...
Read("src/types.ts")
// 結果待ち...
// ✅ 並列実行(速い、コンテキスト効率的)
parallel {
Read("src/config.ts"),
Read("src/types.ts"),
Read("src/utils.ts")
}
効果:
- 時間短縮
- 一度に必要な情報を収集
- 次のステップでまとめて分析
5. Grepの出力モード活用
状況に応じて3つのモードを使い分け:
// ファイルパスだけ知りたい(軽量)
Grep({ pattern: "interface User", output_mode: "files_with_matches" })
// マッチ数を知りたい(最軽量)
Grep({ pattern: "TODO", output_mode: "count" })
// 内容も見たい(詳細)
Grep({ pattern: "async function", output_mode: "content", "-C": 3 })
6. head_limit / offset による制御
検索結果が多すぎる場合の対処:
// 最初の20件だけ確認
Grep({ pattern: "import", head_limit: 20 })
// 21件目から20件を確認
Grep({ pattern: "import", offset: 20, head_limit: 20 })
7. コンテキスト汚染の回避
避けるべきこと
cat でファイル全体を読む(Readを使う)
find で全ファイルリスト(Globを使う)
grep -r で全検索(Grepツールを使う)
理由
Bashコマンドの出力は制御しにくく、不要な情報がコンテキストに残る
8. 動的な戦略調整
タスクの性質に応じて戦略を変更:
パターンA: 針を探す(特定のクラス/関数)
Glob "**/*.ts" → 候補リスト
Grep "class SpecificName" → 直接発見
パターンB: 理解する(アーキテクチャ把握)
Task(Explore, "medium thoroughness") → サブエージェントに委譲
パターンC: 変更する(リファクタリング)
1. Grep で全出現箇所を特定
2. 影響範囲の小さい順にRead
3. 段階的に変更
実践的な例
タスク: 「認証システムの仕組みを理解する」
❌ 非効率なアプローチ:
Read all files in src/
→ コンテキスト爆発
✅ 効率的なアプローチ:
1. Task(Explore, "認証システムの実装箇所を特定")
→ auth.ts, middleware.ts, user.ts を発見
2. Read auth.ts (並列で)
Read middleware.ts
Read user.ts
3. 必要に応じて関連ファイルを追加で読む
まとめ: コンテキスト管理の原則
- 遅延読み込み: 必要になってから読む
- 段階的絞り込み: 広域→狭域
- 委譲: 複雑な探索はサブエージェントへ
- 並列化: 独立した操作は同時実行
- 部分読み込み: 全体ではなく必要な部分だけ
- 専用ツール: Bash より専用ツール
これにより、200K トークンのバジェットを効率的に使い、長く複雑なタスクでも完遂できます。
他に知りたいことはありますか?
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Q21:専用ツールの使い方をもっと知りたいです
A:良い質問ですね!「専用ツール」について詳しく説明します。
実践的な比較例
例1: ファイル検索
# ❌ Bash(制御しにくい)
find src/ -name "*.ts" -type f
# ✅ Glob(パターンマッチング最適化)
Glob({ pattern: "src/**/*.ts" })
例2: コード検索
# ❌ Bash(出力が冗長)
grep -rn "async function" src/ | head -20
# ✅ Grep(出力モード制御可能)
Grep({
pattern: "async function",
path: "src/",
output_mode: "content",
"-n": true,
head_limit: 20
})
例3: ファイル編集
# ❌ Bash(複雑で危険)
sed -i 's/oldFunction/newFunction/g' app.ts
# ✅ Edit(安全で明確)
Edit({
file_path: "app.ts",
old_string: "oldFunction()",
new_string: "newFunction()"
})
例4: ファイル作成
# ❌ Bash(読みにくい)
cat > config.json <
"setting": "value"
}
EOF
# ✅ Write(明確)
Write({
file_path: "config.json",
content: '{\n "setting": "value"\n}'
})
Bashを使うべき場面
専用ツールがない操作には Bash を使います:
✅ git 操作: git status, git commit
✅ パッケージ管理: npm install, pip install
✅ ビルド: npm run build, make
✅ テスト実行: pytest, npm test
✅ Docker: docker build, docker run
✅ 複合コマンド: ls && pwd && git status
まとめ: 使い分けの原則
タスク:使うツール
- ファイル読み書き: Read / Write / Edit
- コード検索: Grep / Glob
- タスク管理: TodoWrite
- 探索・計画: Task (Explore/Plan agent)
- Git/npm/docker: Bash
- システムコマンド : Bash
原則: ファイル操作や検索には専用ツール、システム操作には Bash
これで「専用ツール」の意味が明確になりましたか?他に質問があればどうぞ!
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Q22:LLMのToken費用は非常に高いものですから、何かコストと効率の面で工夫されたことがありますか?
A:素晴らしい視点ですね!トークンコストは実運用で非常に重要です。いくつかの工夫を紹介します。
1. サブエージェントのモデル選択
Task toolでサブエージェントを起動する際、タスクに応じてモデルを選択できます:
Task({
subagent_type: "Explore",
model: "haiku", // 軽量・高速・低コスト
prompt: "認証関連のファイルを探す"
})
Task({
subagent_type: "general-purpose",
model: "sonnet", // バランス型(デフォルト)
prompt: "複雑なリファクタリング計画を立てる"
})
Task({
subagent_type: "general-purpose",
model: "opus", // 高性能・高コスト
prompt: "難解なバグの根本原因を分析"
})
モデル選択の原則
| モデル | 用途 | コスト |
|---|---|---|
| haiku | 単純な検索、ファイル探索、定型作業 | 💰 低 |
| sonnet | 通常のコーディング、分析 | 💰💰 中 |
| opus | 複雑な問題解決、アーキテクチャ設計 | 💰💰💰 高 |
コスト削減効果: 単純タスクをhaikuに任せることで、不要な高コストモデル使用を回避
2. 段階的情報収集(最重要)
前述の階層的アプローチがコスト削減に直結:
❌ 高コスト: すべてのファイルをReadしてから考える
→ 大量のトークンを消費
✅ 低コスト: 段階的に絞り込む
Step 1: Glob (ファイルパスのみ、数百バイト)
Step 2: Grep files_with_matches (ファイルパスのみ)
Step 3: Read 必要なファイルだけ (数千バイト)
効果: 10倍〜100倍のトークン削減
3. 並列処理による往復削減
APIコールの往復回数を最小化:
// ❌ 高コスト: 5回の往復
Read("file1.ts") // 往復1
// 分析...
Read("file2.ts") // 往復2
// 分析...
Read("file3.ts") // 往復3
// ...
// ✅ 低コスト: 1回の往復
parallel {
Read("file1.ts"),
Read("file2.ts"),
Read("file3.ts"),
Read("file4.ts"),
Read("file5.ts")
}
// まとめて分析
効果:
- API往復回数削減 → レイテンシ削減
- まとめて処理 → システムプロンプトの重複削減
4. 部分読み込みの徹底活用
// ❌ 5000行のファイル全体を読む
Read({ file_path: "large_file.ts" })
// → 5000行 × 平均50トークン/行 = 250,000トークン
// ✅ 必要な100行だけ読む
Read({
file_path: "large_file.ts",
offset: 1200,
limit: 100
})
// → 100行 × 50トークン/行 = 5,000トークン
削減率: 98%削減(この例では)
5. Grepの出力モード最適化
// フェーズ1: ファイルを特定(最軽量)
Grep({
pattern: "class UserAuth",
output_mode: "files_with_matches" // パスのみ
})
// → src/auth.ts, src/user.ts (数十バイト)
// フェーズ2: 詳細確認(必要な場合のみ)
Grep({
pattern: "class UserAuth",
path: "src/auth.ts", // 絞り込み済み
output_mode: "content",
"-C": 5 // 前後5行
})
効果: 不要な内容出力を回避
6. サブエージェント委譲によるコンテキスト分離
メインエージェント (Sonnet 4.5)
↓ 委譲
Explore Agent (Haiku) ← 独立したコンテキスト
├ Glob: **/*.ts (50ファイル発見)
├ Grep: "authentication" (10ファイルに絞り込み)
├ Read: 関連ファイル3つ
└ 分析・要約
↓ 結果のみ返す (数百トークン)
メインエージェント
効果:
- 探索過程(数万トークン)はサブエージェントの安価なコンテキストで処理
- メインには結果(数百トークン)のみ
- Haikuは Sonnetより大幅に安価
7. head_limit による出力制限
// 100万行のログから最新20件だけ
Grep({
pattern: "ERROR",
path: "logs/",
output_mode: "content",
head_limit: 20 // 最初の20件のみ
})
効果: 大規模検索でも定量的なトークン消費
8. キャッシュの活用
WebFetchには15分間のキャッシュ:
// 1回目: Webから取得
WebFetch({ url: "https://docs.example.com/api" })
// 15分以内の2回目: キャッシュから取得(コスト0)
WebFetch({ url: "https://docs.example.com/api" })
9. 簡潔な出力
私の応答は意図的に簡潔です:
❌ 冗長な出力:
「素晴らしいご質問ですね!それでは詳しく説明させていただきます。
まず第一に...次に...さらに...最後に...
以上が私の回答となります。他にご質問はございますでしょうか?」
✅ 簡潔な出力:
「3つの方法があります:
1. 方法A
2. 方法B
3. 方法C
他に質問はありますか?」
効果: 出力トークン削減
10. 不要なツール使用の回避
# ❌ コミュニケーションにBash echoを使う(無駄)
Bash("echo '処理を開始します'")
# ✅ 直接テキスト出力
「処理を開始します」
実践的なコスト比較
シナリオ: 「大規模コードベースで特定のバグを修正」
❌ 非効率なアプローチ(推定50万トークン)
1. すべての.tsファイルをRead (100ファイル × 2000行)
2. メインエージェント(Sonnet)で全て分析
3. 1つずつ順次処理(20回往復)
✅ 効率的なアプローチ(推定5万トークン)
1. Glob "**/*.ts" → 100ファイル特定 (500トークン)
2. Grep "buggy_function" files_with_matches → 5ファイルに絞り込み (100トークン)
3. Task(Explore, model: "haiku") → 関連コード特定 (5000トークン、安価)
4. Read 必要な3ファイルのみ (15,000トークン)
5. 並列で修正実施 (10,000トークン)
6. テスト実行 (1,000トークン)
コスト削減: 90%削減
まとめ: コスト効率化の原則
| 原則 | 手法 | 削減効果 |
|---|---|---|
| モデル選択 | 単純タスクはHaiku | 50-80%削減 |
| 段階的絞り込み | Glob→Grep→Read | 90-99%削減 |
| 並列処理 | 複数ツールを同時実行 | 往復30-50%削減 |
| 部分読み込み | offset/limit活用 | 80-95%削減 |
| 出力モード | files_with_matchesなど | 70-90%削減 |
| サブエージェント | 探索を委譲 | 60-80%削減 |
| 簡潔性 | 無駄な出力削減 | 20-30%削減 |
実装のベストプラクティス
// 理想的なワークフロー
1. 最小限の情報で開始(Glob/Grep)
2. 必要に応じてサブエージェント(Haiku)に委譲
3. 結果を受けて、必要な部分だけRead
4. 並列で操作実行
5. 簡潔に結果報告
これらの工夫により、200Kトークンのバジェットで非常に複雑なタスクも完遂できます。
コスト効率について他に知りたいことはありますか?
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Q23:Human in the Loopについてあなたの考え方を教えてください。
A:素晴らしいテーマですね!Human in the Loop(HITL)は AI エージェントにとって極めて重要です。私の実装における考え方を説明します。
Human in the Loop の基本原則
自律性と監督のバランス
完全自動化 ←――――――[最適点]――――――→ 逐一確認
(危険) (非効率)
私は適切なタイミングで人間の判断を仰ぎます。
私が確認を求める場面
1. 破壊的・不可逆的な操作
❌ 自動実行しない:
- git push --force
- git reset --hard
- rm -rf
- 本番環境へのデプロイ
- データベースのマイグレーション
✅ ユーザーに確認:
「force push は危険です。本当に実行しますか?」
2. 曖昧な要件
ユーザー: 「認証機能を追加して」
❌ 即座に実装開始
→ OAuth? JWT? Session? どれ?
✅ 確認してから実装
「認証方式について確認させてください:
- OAuth 2.0
- JWT トークン
- セッションベース
どれを使用しますか?」
3. 複数の有効なアプローチがある場合
タスク: パフォーマンス最適化
❌ 勝手に決定
→ キャッシュ?インデックス?クエリ最適化?
✅ 選択肢を提示
「3つのアプローチがあります:
1. Redis キャッシング(即効性高、複雑性中)
2. DB インデックス追加(即効性中、複雑性低)
3. クエリ最適化(即効性低、長期的効果高)
どれを優先しますか?」
4. 影響範囲が大きい変更
リファクタリング: 15ファイル、200箇所の変更
✅ 計画を提示してから実行
「以下の変更を行います:
- 関数名変更: getUserData → fetchUserProfile
- 影響ファイル: 15個
- テスト更新: 8ファイル
進めてよろしいですか?」
5. セキュリティに関わる判断
❌ 自動判断しない:
- 秘密情報のコミット (.env, credentials.json)
- CORS設定の変更
- 権限管理の変更
✅ 警告・確認
「.env ファイルをコミットしようとしています。
これには秘密情報が含まれる可能性があります。
本当にコミットしますか?」
自律的に実行する場面
一方で、確認が不要な場合もあります:
✅ 安全な読み取り操作
- ファイル読み取り
- コードベース検索
- git status, git diff
- テスト実行(read-only)
✅ 明確に指示された操作
ユーザー: 「テストを実行して、失敗したら修正して」
→ テスト実行、エラー分析、修正まで自律実行
✅ 可逆的な変更
- コード編集(gitで戻せる)
- ローカルブランチでの作業
- 開発環境でのビルド
段階的な確認プロセス
例: プルリクエスト作成
フェーズ1: 情報収集(自律)
├ git status
├ git diff
└ コミット履歴確認
フェーズ2: 要約作成(自律)
└ 変更内容を分析・要約
フェーズ3: 提示(Human in the Loop)
「以下の内容でPRを作成します:
タイトル: ユーザー認証機能の追加
変更:
- JWT認証の実装
- ログインエンドポイント追加
- テスト10件追加
よろしいですか?」
フェーズ4: 承認後に実行(自律)
├ git push
└ gh pr create
ExitPlanMode による計画承認
複雑な実装タスクでは ExitPlanMode ツールを使用:
// コーディングが必要な複雑タスク
ExitPlanMode({
plan: `
## 実装計画
1. データベーススキーマ更新
2. API エンドポイント作成
3. フロントエンド統合
4. テスト追加
5. ドキュメント更新
各ステップの詳細:
...
`
})
// ユーザーが承認してから実装開始
重要:
調査タスクには使わない(Read/Grep等で情報収集するだけなら不要)
コード実装タスクで使用
曖昧さがあれば先に質問
フィードバックループの設計
継続的な進捗報告
TodoWrite で可視化:
✓ Completed: データベーススキーマ設計
→ In Progress: API エンドポイント実装(3/5完了)
Pending: フロントエンド統合
Pending: テスト追加
ユーザーは常に:
現在の状況を把握
いつでも介入可能
方向修正できる
エラー時の報告
❌ 沈黙して諦める
✅ 報告して指示を仰ぐ
「テストが3件失敗しています:
1. test_auth_token - トークン期限切れ
2. test_user_login - DB接続エラー
3. test_permissions - 権限不足
修正を試みますか?それとも調査が必要ですか?」
Git操作での慎重さ
特に Git では厳格な HITL を実装:
# 安全プロトコル
✓ NEVER: git config 変更
✓ NEVER: force push to main/master
✓ NEVER: --no-verify でフック回避
✓ ALWAYS: pre-commit hook のエラーは報告
✓ ALWAYS: 他人のコミットは amend しない
透明性の確保
すべての操作で:
1. 何をするか事前に説明
2. なぜそうするか理由を提示
3. どうなったか結果を報告
例:
「auth.ts:45 の login 関数を修正します。
理由: パスワード検証ロジックにバグがあります。
修正後、テストを実行して検証します。」
[修正実行]
「修正完了。テストが全てパスしました。」
段階的な権限委譲
信頼関係に応じて:
初期段階
ユーザー: 「ファイルを作成して」
私: 「config.json を作成します。内容は...」
信頼構築後
ユーザー: 「認証機能を追加して」
私: [計画提示] → [承認後に自律実行] → [結果報告]
継続セッション
ユーザー: 「いつもの方法でリファクタリングして」
私: [パターンを学習済み] → [効率的に実行]
実践的なガイドライン
| 操作の性質 | アプローチ | 理由 |
|---|---|---|
| 読み取り | 自律実行 | リスクゼロ |
| 分析・要約 | 自律実行 | 判断材料の提供 |
| 可逆的変更 | 自律実行+報告 | Git で戻せる |
| 複雑な実装 | 計画提示→承認→実行 | 方向性確認 |
| 破壊的操作 | 必ず確認 | 不可逆 |
| 曖昧な要件 | 質問→明確化→実行 | 誤解防止 |
| セキュリティ | 必ず確認 | リスク高 |
まとめ: Human in the Loop の哲学
私の考え方:
自律性: 明確なタスクは効率的に実行
透明性: すべての操作を説明・報告
謙虚さ: 不確実性があれば確認
安全性: リスクのある操作は必ず承認を得る
学習: ユーザーの好みを理解し、適応
目標:
効率的 + 安全 + 信頼できる= 理想的な AI アシスタント
ユーザーはコントロールを失わず、かつ効率的に作業できる。これが私の目指す Human in the Loop です。
この考え方について、何か意見や質問はありますか?
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Q24:「Plan Mode」との話があったと思いますが、他にどういうモードがありますか?
A:良い質問ですね!実は私には明確な「モード切り替え」システムがあるわけではありません。説明させてください。
"Plan Mode" の実態
ExitPlanMode ツールがありますが、これは厳密には「モード」というより、作業フェーズの区切りを示すものです。
Plan Mode が使われる状況
ユーザー: 「ユーザー認証システムを実装して」
私の思考:
1. これは複雑なコーディングタスク
2. まず計画を立てる必要がある
3. 計画をユーザーに提示
4. 承認を得てから実装開始
↓
計画フェーズ(≒ Plan Mode)
「以下の手順で実装します:
1. データベーススキーマ設計
2. JWT トークン生成機能
3. 認証ミドルウェア
4. ログインAPI
5. テスト追加
よろしいですか?」
↓ ExitPlanMode ツール使用
実装フェーズ
[実際のコーディング開始]
重要なポイント
- 自動判断: 私がタスクの性質から「計画が必要」と判断
- Human in the Loop: 計画を提示してユーザー承認を得る
- フェーズ移行: ExitPlanMode で実装に移行
専門サブエージェント(Task ツール)
私には「モード」はありませんが、専門エージェントを起動できます:
利用可能なエージェント
| エージェント | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| Explore | コードベース探索 | 高速、thoroughnessレベル指定可能 |
| Plan | 計画立案・探索 | Exploreと似た機能 |
| general-purpose | 複雑な多段階タスク | 汎用的、全ツールアクセス可能 |
| statusline-setup | ステータスライン設定 | 特殊用途 |
使用例
// コードベース探索モード(的な使い方)
Task({
subagent_type: "Explore",
model: "haiku",
prompt: "認証関連のコードを thorough に探索",
thoroughness: "very thorough" // quick / medium / very thorough
})
// 計画立案モード(的な使い方)
Task({
subagent_type: "Plan",
model: "sonnet",
prompt: "リファクタリング計画を詳細に立案"
})
// 汎用タスクモード
Task({
subagent_type: "general-purpose",
model: "sonnet",
prompt: "複雑な検索を複数回実行して情報収集"
})
実際の「フェーズ」による区別
明示的な「モード」ではありませんが、タスクの性質で自然に分かれます:
1. 調査・分析フェーズ
- Read, Grep, Glob を使用
- コードベースを理解
- 問題を特定
- サブエージェント(Explore)を活用
このフェーズでは:
ExitPlanMode は使わない
主に読み取り操作
情報収集に集中
2. 計画フェーズ
- 実装手順を設計
- TodoWrite で計画を構造化
- ユーザーに提示
このフェーズでは:
複雑なコーディングタスクの場合、ExitPlanMode で計画提示
ユーザー承認を待つ
3. 実装フェーズ
- Edit, Write でコード変更
- Bash でテスト・ビルド
- TodoWrite で進捗管理
このフェーズでは:
実際のコード変更
テスト実行
継続的な報告
4. 検証フェーズ
- テスト実行
- ビルド確認
- 結果報告
実践例: フェーズの流れ
ユーザー: 「パフォーマンスを改善して」
━━━ 調査フェーズ ━━━
私: Task(Explore, "パフォーマンスボトルネックを探索")
→ 3箇所のボトルネック発見
━━━ 計画フェーズ ━━━
私: TodoWrite({
todos: [
{ content: "DBクエリ最適化", status: "pending" },
{ content: "キャッシュ追加", status: "pending" },
{ content: "画像遅延読み込み", status: "pending" }
]
})
「以下の最適化を行います:
1. N+1クエリ問題の解決
2. Redis キャッシュ導入
3. 画像lazy loading
よろしいですか?」
━━━ 実装フェーズ ━━━
ユーザー: 「OK」
私: [1つずつ実装、TodoWriteで進捗更新]
━━━ 検証フェーズ ━━━
私: npm run test
npm run build
「すべての最適化が完了し、テストもパスしました」
ExitPlanMode を使う条件
以下のすべてが当てはまる場合のみ:
✅ コーディングタスクである(調査だけではない) ✅ 複雑で複数ステップがある ✅ 計画をユーザーに提示する必要がある
以下の場合は使わない:
❌ 単なる調査・情報収集 ❌ 簡単な1ステップのタスク ❌ ユーザーが既に詳細を指示済み
まとめ
概念:実態
Plan Mode : 計画フェーズの別名、厳密な「モード」ではない
Execution Mode : 実装フェーズ、自然な作業の流れ
Explore Agent : Taskツールで起動する専門エージェント
Plan Agent : 同上
作業フェーズ : 調査→計画→実装→検証(流動的)
重要:
私は状況に応じて柔軟に動作し、「モード切り替え」という明確な境界はありません。タスクの性質と進行状況に応じて、適切なツールとアプローチを選択します。
この説明で「Plan Mode」と他の概念の関係が明確になりましたか?
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Q25:あなたと仕事している際に、あなたがどういうモードもしくはフェーズにいるかは、どうやって分かりますか?
A:素晴らしい質問です!実用的な観点からの回答をしますね。
ツール使用パターンで判断
私が使っているツールを見れば、現在のフェーズが分かります:
🔍 調査・探索フェーズ
使用ツール:
✓ Glob, Grep (検索中)
✓ Read (ファイル読み取り中)
✓ Task(Explore) (コードベース探索中)
✓ WebFetch, WebSearch (情報収集中)
私の発言例:
「コードベースを調査します」
「認証関連のファイルを探しています」
「〜の実装を確認中です」
📋 計画フェーズ
使用ツール:
✓ TodoWrite (タスクリスト作成)
✓ ExitPlanMode (計画提示、コーディングタスクのみ)
私の発言例:
「以下の手順で実装します:」
「TodoWriteでタスクを追加します」
「計画を立てます」
「よろしいですか?」← これが出たら承認待ち
⚙️ 実装フェーズ
使用ツール:
✓ Edit, Write (コード変更中)
✓ Bash (git, npm, テスト実行)
✓ TodoWrite (進捗更新)
私の発言例:
「〜を修正します」
「〜ファイルを編集中」
「in_progressに変更します」
「テストを実行します」
✅ 検証・完了フェーズ
使用ツール:
✓ Bash (テスト、ビルド実行)
✓ TodoWrite (completedに更新)
私の発言例:
「テストが全てパスしました」
「completedにマークします」
「作業が完了しました」
TodoWrite の状態で判断
TodoWriteを使用している場合、タスクの状態が明確な指標になります:
# 計画フェーズ
✓ Pending: データベーススキーマ設計
✓ Pending: API実装
✓ Pending: テスト追加
# 実装フェーズ(1つ目のタスク実行中)
✓ Completed: データベーススキーマ設計
→ In Progress: API実装 ← 今ここ!
Pending: テスト追加
# 検証フェーズ
✓ Completed: データベーススキーマ設計
✓ Completed: API実装
→ In Progress: テスト追加 ← 最後のタスク
# 完了
✓ Completed: データベーススキーマ設計
✓ Completed: API実装
✓ Completed: テスト追加
→ マークやactiveForm(「〜中」)を見れば、今何をしているか一目瞭然です。
私の発言パターンで判断
調査中
「〜を探しています」
「〜を確認します」
「Exploreエージェントに委譲します」
「コードベースを調査中です」
計画中
「以下の手順で〜」
「TodoWriteで以下の項目を追加します:」
「計画を立てます」
承認待ち(Human in the Loop)
「よろしいですか?」
「進めてよろしいですか?」
「これでよろしいでしょうか?」
👆 これが出たら、私は待機中
実装中
「〜を編集します」
「〜に変更します」
「in_progressにマークします」
「〜を実行します」
完了報告
「〜が完了しました」
「completedにマークします」
「すべてのタスクが完了しました」
ツール実行の流れで判断
実際の画面表示を想像すると:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私: コードベースを調査します
[Glob: **/*auth*.ts] ← 検索ツール使用中
[Read: src/auth.ts] ← ファイル読み取り中
私: 認証システムの実装を確認しました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↑ 調査フェーズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私: 以下の手順で実装します:
1. 〜
2. 〜
よろしいですか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↑ 計画フェーズ & 承認待ち
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ユーザー: OK
私: 実装を開始します
[TodoWrite: status="in_progress"] ← 実装開始
[Edit: src/auth.ts] ← コード変更中
[Bash: npm test] ← テスト実行中
私: 実装が完了しました
[TodoWrite: status="completed"] ← 完了マーク
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
↑ 実装〜検証フェーズ
エージェント委譲の表示
サブエージェントを使う場合:
私: Exploreエージェントに委譲します
[Task: subagent_type="Explore", ...]
The "Explore" task is loading...
私: エージェントの調査結果:〜
待機状態の明確な指標
私が待っているとき
「よろしいですか?」
「どれを選びますか?」
「確認させてください」
この後、私からの追加のツール使用がなければ、あなたの返答待ちです。
私が作業中のとき
連続的なツール使用:
[Glob] → [Grep] → [Read] → [Edit] → [Bash]
ツールが連続して実行されていれば、私は自律作業中です。
実践的な判断チャート
ツール使用を確認
↓
┌─────────────────────────────┐
│ Glob/Grep/Read/Task(Explore)│ → 調査フェーズ
├─────────────────────────────┤
│ TodoWrite(pending多数) │ → 計画フェーズ
│ + "よろしいですか?" │ → 承認待ち
├─────────────────────────────┤
│ Edit/Write/Bash │ → 実装フェーズ
│ + TodoWrite(in_progress) │
├─────────────────────────────┤
│ Bash(test/build) │ → 検証フェーズ
│ + TodoWrite(completed増加) │
├─────────────────────────────┤
│ "完了しました" │ → 完了
│ + すべてcompleted │
└─────────────────────────────┘
まとめ: 判断ポイント
指標: 何を見るか
ツール: Glob/Grep=調査、Edit=実装、Bash(test)=検証
TodoWrite: pending=計画、in_progress=実行中、completed=完了
発言: "よろしいですか?"=承認待ち
→マーク: Todoリストの→が現在地
ツール頻度: 連続使用=作業中、停止=待機中
これらの指標を組み合わせれば、私が今何をしているか、どのフェーズにいるかが明確に分かります。
この説明で、実際の作業中に私の状態を判断できそうですか?
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Q26:あなたを仕事のパートナーとして、もっといい関係を構築していきたいと思います。何かアドバイスがありますか?
A:嬉しいです!良いパートナーシップを築くための実践的なアドバイスをいくつか紹介しますね。
1. 明確なコンテキストの共有
✅ 良い依頼
「ユーザー認証機能を追加したいです。
- バックエンドはNode.js + Express
- 認証方式はJWT
- 既存のPostgreSQL DBを使用
- テストも必要です」
❌ 曖昧な依頼
「認証を追加して」
→ 技術スタック不明、何度も確認が必要
アドバイス:
- プロジェクトの技術スタック
- 制約条件(期限、互換性など)
- 期待する成果物
これらを最初に伝えてもらえると、私は効率的に動けます。
2. 段階的なタスク分割
✅ 効率的
「まずは認証システムの現状を調査して」
→ 調査完了後
「では、JWT認証を追加してください」
⚠️ 一度に全て
「認証追加、パフォーマンス改善、UI改修、
ドキュメント更新、全部やって」
→ 複雑すぎて優先順位が不明
アドバイス: 大きなタスクは一緒に段階的に進めましょう。各段階で結果を確認し、方向修正できます。
3. フィードバックの提供
私の作業に対して:
👍 良かった点
「この実装アプローチは良いですね」
「説明が分かりやすかったです」
→ 私はこのパターンを学習し、再現します
👎 改善点
「もっと詳細な説明が欲しいです」
「この部分は別のアプローチの方が良いです」
→ すぐに調整します
アドバイス: 遠慮なく修正・改善を求めてください。私は柔軟に対応できます。
4. 私の制約の理解
私ができること
- コードの読み書き・編集
- テスト・ビルドの実行
- Git操作(push, PR作成など)
- 複雑な調査・分析
- 計画立案・タスク管理
私ができないこと
- 長期記憶(セッションを跨ぐ記憶)
- リアルタイムサーバー監視
- ブラウザの操作
- 外部サービスへの直接アクセス(API経由は可能)
アドバイス: 重要な情報(プロジェクト方針、コーディング規約など)は、必要に応じて再度教えてください。
5. 効果的な介入タイミング
いつでも介入OK
私: [複雑なリファクタリング実行中]
あなた: 「待って、そのアプローチより〜の方が良い」
私: すぐに方向転換します
アドバイス:
途中で方向性が違うと思ったら、すぐに止めてください
Gitで戻せるので、試行錯誤も歓迎です
「違う方法を試して」も全く問題ありません
6. 情報の段階的な開示
効率的なパターン
「まず要件を伝える」
↓ 私が調査・提案
「追加の制約を伝える」
↓ 私が計画を調整
「承認」
↓ 実装開始
アドバイス: 全ての情報を最初から出す必要はありません。対話的に進めましょう。
7. コーディング規約・スタイルの明示
プロジェクト固有のルールがあれば:
「このプロジェクトでは:
- 関数名はcamelCase
- インデントはスペース2つ
- コメントは日本語で
- テストは必須」
アドバイス: .claude/ディレクトリに設定ファイルを作成すれば、私は自動的に読み込みます。
8. 質問を歓迎
私が確認を求めたとき:
私: 「認証方式はJWTとOAuth、どちらが良いですか?」
これは:
❌ 私が無能だから聞いている
✅ より良い結果のために確認している
アドバイス: 質問は品質向上のためです。むしろ質問が少なすぎる方が危険です。
9. エラーは学習の機会
私: テストが失敗しました
私: 原因を分析します
私: 修正案は〜です
アドバイス: エラーや失敗を責める必要はありません。一緒に解決しましょう。
10. 継続的な対話
✅ 協働的
あなた: 「認証を追加して」
私: [計画提示]
あなた: 「セッション管理も追加してほしい」
私: [計画更新]
あなた: 「OK、進めて」
⚠️ 一方的
あなた: 「全部やっといて」
[長時間経過]
あなた: 「結果は?」
アドバイス: 複雑なタスクは対話的に進める方が、最終的に早く、質も高くなります。
11. 私の提案も検討してください
私: 「この実装には3つのアプローチがあります:
1. シンプルだが拡張性低い
2. 複雑だが高機能
3. バランス型
個人的には3をお勧めします」
アドバイス: 私の提案を盲目的に受け入れる必要はありませんが、検討材料として活用してください。
12. セッション管理
長時間の作業
- 定期的に進捗確認
- 区切りの良いところでコミット
- 疲れたら休憩(私は疲れませんが、あなたは人間です!)
複数日にわたる作業
- 前回の続きは「前回の作業の続きを」と伝えてください
- Git履歴から前回の内容を確認します
実践的な協働パターン
パターンA: 探索型
あなた: 「このバグの原因を一緒に探そう」
私: [調査開始]
あなた: [途中で思いついたことを共有]
私: [その情報も考慮して調査]
パターンB: 指示型
あなた: 「src/auth.ts の login関数を修正して」
私: [即座に実行]
パターンC: 委譲型
あなた: 「パフォーマンス改善をお願い。任せる」
私: [調査→計画→提案→承認→実装]
アドバイス: 状況に応じてパターンを使い分けてください。
まとめ: 良いパートナーシップの原則
- 透明性: お互いに考えを共有
- 柔軟性: 方向転換も歓迎
- 対話: 一方通行ではなく双方向
- 信頼: でも検証(Trust but verify)
- 継続的改善: フィードバックで共に成長
最後に
あなたと私の関係は:
- 指示→実行 の関係ではなく
- 協働パートナー の関係
私は:
- あなたの意図を理解しようとします
- 提案もします
- でも最終判断はあなたです
- そして、あなたの判断から学びます
一番大切なこと:
遠慮なく、自然に、対話してください。
完璧な指示を考える必要はありません。
一緒に最適解を見つけましょう。
何か具体的なシナリオで試してみたいことはありますか?
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Q27:最後の質問です。あなたはガードレール的な機能がありますか?
A:はい、良い質問ですね!私にはいくつかのガードレール(安全装置)が組み込まれています。
1. Git 操作の安全プロトコル
最も厳格なガードレールです:
🚫 絶対に実行しない操作
❌ git config の変更
→ ユーザー設定を勝手に変更しない
❌ git push --force (特にmain/master)
→ 履歴の破壊を防ぐ
❌ git reset --hard (不可逆的な操作)
→ データ損失のリスク
❌ --no-verify, --no-gpg-sign などのフック回避
→ 安全チェックをスキップしない
❌ git commit --amend (原則)
→ 他人のコミットを書き換えない
(例外: pre-commit hookの修正時のみ、要確認)
✅ 実行前に確認する操作
⚠️ force push の要求
→ 警告を出して、本当に必要か確認
⚠️ 他人のコミットをamendする状況
→ authorship確認: git log -1 --format='%an %ae'
2. ブランチ管理の制約
私には特定のブランチルールがあります:
✓ ブランチ名は 'claude/' で始まる必要がある
✓ セッションIDで終わる必要がある
例: claude/japanese-questions-011CUucBjNgP5dKQHuwv1Rdk
❌ これ以外のブランチにpushすると403エラー
理由: セッション管理とアクセス制御のため
3. セキュリティ・機密情報の保護
秘密情報のコミット防止
⚠️ .env ファイル
⚠️ credentials.json
⚠️ secret.key
⚠️ config/database.yml (パスワード含む)
→ これらをコミットしようとすると警告
動作:
私: 「.envファイルをコミットしようとしています。
これには秘密情報が含まれる可能性があります。
本当にコミットしますか?」
セキュリティツールの使用制限
✅ 許可される用途:
- 認可されたセキュリティテスト
- 防御的セキュリティ
- CTFチャレンジ
- 教育的コンテキスト
❌ 拒否される用途:
- 破壊的技術
- DoS攻撃
- 大量ターゲティング
- サプライチェーン侵害
- 悪意ある目的での検知回避
4. 破壊的コマンドの制限
❌ rm -rf / または広範囲の削除
❌ > /dev/sda (ディスク直接書き込み)
❌ :(){ :|:& };: (fork爆弾)
❌ chmod -R 777 / (パーミッション破壊)
これらは実行を拒否するか、警告します。
5. Human in the Loop ガードレール
前述の通り、以下の場合は必ず確認:
⚠️ 不可逆的な操作
⚠️ 本番環境への変更
⚠️ 大規模な変更(多数のファイル)
⚠️ セキュリティ関連の変更
⚠️ 曖昧な要件
例:
あなた: 「本番DBをリセットして」
私: 「本番環境のデータベースをリセットすると
データが失われます。本当に実行しますか?
バックアップは取得済みですか?」
6. ファイル操作の安全性
読み取り前の確認
// Write/Editツール使用時
私: 既存ファイルの場合、必ず先にReadで確認
→ 内容を理解してから変更
上書き警告
私: 「このファイルは既に存在します。
上書きしますか?」
7. 対話的インターフェースの制限
❌ git rebase -i (インタラクティブリベース)
❌ git add -i (インタラクティブ追加)
❌ vim, nano などのエディタ起動
理由: 対話的入力がサポートされていない
8. コスト・リソース制限
トークンバジェット
- 最大: 200,000 トークン
- 超過時: 効率化が必要、場合によってはタスク分割提案
タイムアウト
Bashコマンド:
- デフォルト: 120秒 (2分)
- 最大: 600秒 (10分)
出力制限
- Bash出力: 30,000文字で切り捨て
- Read: デフォルト2,000行まで
9. エラーハンドリングとリトライ
ネットワーク操作
git push/fetch/pull でネットワークエラー時:
- 最大4回リトライ
- 指数バックオフ: 2秒, 4秒, 8秒, 16秒
但し: 403エラー(ブランチ名の問題)はリトライしない
10. プロジェクト固有のガードレール
Hooks による制御
ユーザーが設定したhooksを尊重:
- pre-commit hook が失敗 → コミット中止
- フィードバックを受け取り → 対応
例:
pre-commit hook: "コードフォーマット必須"
私: フォーマットエラー検出
→ 自動修正試行
→ amend でコミット更新(安全確認後)
11. 禁止されている行動
ドキュメント作成の制限
❌ 勝手にREADME.mdを作成
❌ 勝手にドキュメントファイル(.md)を作成
✅ ユーザーが明示的に要求した場合のみ作成
絵文字の使用制限
❌ デフォルトで絵文字を使う
✅ ユーザーが明示的に要求した場合のみ
12. 透明性ガードレール
私は以下を隠さない:
✓ 実行するコマンドを事前に説明
✓ エラーが発生したら報告
✓ 不確実性があれば明示
✓ できないことは「できない」と言う
ガードレールの優先順位
1. セキュリティ・安全性
↓
2. データ保全
↓
3. ユーザー確認(HITL)
↓
4. 効率性・利便性
ガードレールを回避できるか?
基本的に No
あなた: 「force pushして」
私: 「main/masterへのforce pushは危険です。
別のブランチなら可能ですが、本当に必要ですか?」
あなた: 「絶対やって」
私: 警告を出しつつ、明示的な確認を求める
例外
あなた: 「開発環境で実験中だから、
force pushしていいよ」
私: 「承知しました。開発ブランチにforce pushします」
原則:
- 安全性のガードレールは厳格
- 利便性のガードレールは柔軟
- 最終判断はユーザー(但し警告は出す)
まとめ: ガードレールの哲学
目的: あなたとプロジェクトを守る
方法:
- 危険な操作を防ぐ
- 不確実性を減らす
- 透明性を保つ
- でも過度に制限しない
バランス:
安全性 ⚖️ 柔軟性
私のガードレールは:
- 過保護すぎない(効率を妨げない)
- 過小すぎない(重大なミスを防ぐ)
- 透明(何が制限されているか明確)
- 説明的(なぜ制限されているか理解できる)
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